“私は学生時代、イベントサークルに所属していました。そのイベントサークルでは大掛かりなクラブイベントも行われていて、そこに参加した時に知り合った女性と酔っ払った勢いでクラブのトイレで身体の関係を持ってしまいました。そして、行為に及んでいる最中の動画も記録として残してしまいました。そして数日後、大学から帰宅している途中に私はワンボックスカーの中に拉致され、明らかにヤクザ風の人に金銭を要求されました。私が先日クラブで身体の関係を持ってしまったその女性がヤクザの彼女だったそうで、その慰謝料として300万円を2日以内に用意することを命令されました。断れば命も取ると脅されました。貯金もなければ親にも友人にも頼めず、キャッシングするしかありませんでした。
キャッシングをして何とかその場はやりきったものの、私の元にはキャッシングによりできた借金が残りました。当時の私にはそんな返済能力があるわけはありませんでした。
私は当時田舎から上京してきた貧乏学生だったのですが、親の仕送りもなく全部自分でやっていました。バイトと大学を両立しながら常にギリギリの生活をしていたために自分のお小遣いなどの余裕も全くない中、キャッシングによる借金が上乗せされました。
居酒屋のバイトとガソリンスタンドのバイト、そして日雇いの登録制のバイトもはじめました。私の生活は大学中心ではなくてバイト中心になっていきました。大学にも行かなくなり、自分の過ちで作った借金返済に追われる毎日になりました。借金の返済をすることにより食事の量を減らしていたということ、カップラーメン続きの生活を強いられているほど以前よりさらに貧乏な生活をしていました。そして、私は大学生であるにもかかわらず過労で倒れてしまいました。
気づくと病院のベットの上にいました。目の前には両親がいます。バイト帰りに道で倒れているところを誰かに発見されて病院に通報してくれうです。私はこうなった理由を親に泣きながら全て話しました。親は怒ることなく「生きててよかった」と言ってくれました。そして私が作った借金を代わりに返済してくれました。
私は20歳を過ぎているにもかかわらず、自分の過ちを親にその責任を取ってもらいました。自分が本当に情けなかったし、恥ずかしく思いました。今回のこの経験を活かし次は2度とこのようなことがないようにしよう、と心に決めました。自立した人間になろう、と決意しました。”