これは私のお舅さんの話です。 お舅さんは、ある国家資格を持ち自分で治療院を行っていました。始めは賃貸の店舗から始めて、固定客がついたところで自分の治療を持つことに。聞いた話によると、物件のリフォームや治療器具などの導入でここでかなり大きな借金をしたのですね。自営業ならではですが、初期費用や運転資金などさまざまな諸経費が掛かります。そのため、借金はかさむばかりでした。 色々な要素を検討して、売り上げを増やすにはもっと利便性が良いところで治療を行うべきだという結果に至り、なんと借金を返すために2軒目の治療院を作ることにしたのです。 経営を知らない私は、借金を返すために2軒目を作るということが全く理解できず、それだと借金が増えるだけなのでは?と思いました。しかし、お舅の考えは的中しましたね。低予算で2軒目を作ることに。治療器具などはリースをしたり、いろいろなことを模索して立ち上げたのです。そして1軒目は他の人に任せ、自分自身が2軒目を盛り上げることに徹しました。それから時間はかかりましたが、次第に経営も上向きとなり借金を返済することができたのです。 今は亡くなってしまったお舅ですが、もともと自営業の家計であり、もしかすると野心とノウハウはあったのかもしれませんね。それに加えて、自分自身で国家資格を持つこと、2軒目を作るという戦略が成功して、苦労はあったけれど借金返済をすることができたのだと思います。