結婚当初から借金があり、支払いに追われた体験を述べたいと思います。
結婚前から夫が借金を抱えていました。
うつ病を発症し、当時勤めていた会社を辞めざるを得なくなり、生活費を捻出するためにやむを得ずカードや銀行で借金をしていました。
借金のみならまだしも、住宅ローンも残っていた上に求職中という悲惨な状況。(アルバイトを掛け持ちして何とかしのいでいました。)
結婚後、ようやく正社員の仕事に採用されたものの再びうつ病が発症。
その後、仕事を辞めては転職をするを繰り返し、私もフルタイムで仕事をしてはいましたが、
どんどん収入は目減りし、借金返済に追われ、生活は苦しくなる一方でした。
そんな時に、当時夫が務めていた会社の上司に、債務整理をしてはどうかと勧められました。
確かに、このままの状態では借金は膨らむ一方で、収入が増える見込みもなく、将来の見通しは真っ暗でした。
私たち夫婦は話し合い、その夫の上司の方の紹介で、司法書士を紹介してもらうことにしました。
司法書士の方の説明では、まず過払い金が返金される可能性はないとのこと。
方法としては、債務整理をするか自己破産をするか、二つ方法があるといわれました。
恐らく、夫婦二人とも自己破産を選べば、後々ローンやクレジットカードの申請が通らなくなるなどの弊害はでるものの、返済金はなくなるため楽にはなれました。
しかし、夫は持ち家のローンを返済中です。自己破産をしてしまうと家も手放さなくてはならなくなり、
同居している義父に申し訳ないとのことで、自己破産は私のみで、夫は債務整理という方法で話を進めてもらうことになりました。
このとき、夫の債務整理は4社分ありましたが、月々合計2万円ほどになり、決して返済が無理な金額ではなかったと思います。
私たち夫婦も、それで何とか乗り越えていくつもりでした。
しかし、そう甘くはありませんでした。
月々2万円の返済というのは、毎月安定した収入があってこそ払えるもので、これが崩れると支払い自体も崩れるのです。
およそ2年ほどで完済できるはずの債務整理は、その後も難航を極め、とうとう支払が滞ることになってしまいました。
そうなると、どうなるかというと、債権回収のための裁判を起こされます。
こうした訴訟が4社のうち2社起こり、和解で今後も分割で払うような判決が出たものの、債務整理直後の額より倍の月額で支払わなければならなくなり、
しかも一度でも支払いが滞ると、残り全額支払わなければならなくなります。
支払うということからは、当然ではありますが逃げることはできません。
今現在、私たちが行っていることは、とにかく何が何でも毎月きっちり返済することと、もう二度と借り入れは起こさないこと(ブラックなので借りられませんが)、
あとは、収入の入口を増やすことです。
2020年はコロナ流行のため、倒産企業や失業者が多いと思います。
恐らく収入が途絶えてしまって、生活が苦しくなる人が増えると予想できます。
私たち夫婦のような失敗をしないためにも、まずはしっかりと収支を見極めること、そして収入の入口を増やすこと。
収入口が複数あれば、一つがダメになってもまず焦ることはなくなります。
銀行や商工会などの融資を考えている人も少なくないと思いますが、できることなら借りるということよりも、どうすれば増やすことができるか、それとも別の収入口を模索することを、ぜひとも、心よりお勧めしたいと思っています。