利息を把握


身内の話です。
もとからお金の管理が甘い身内で、借金苦の話も噂で聞いていました。
会うことがあれば、大丈夫なのかと心配で聞いてみるのですが、そのたびに「毎月、返済できているから大丈夫」だと、笑顔で話しかけてくれていました。

ただ、この後からちょっと様子が変わってしまい、最終的には債務整理といった段取りをすすめています。身内の借金問題のポイントとなるのは、解決を先延ばしにしてしまったことになります。

身内は、大丈夫、大丈夫とは口にしていましたが、返済が苦しいと感じてはいたそうです。そのままにしてしまったのは、どうにもならなくなってから相談すればいいかと思ったからだと言います。

まず、『どうにもならなくなってから』という安易な考え方をしていることがダメなポイントです。

これが先送りにしてしまう考え方なのでしょうか。楽観的すぎます。
なぜ、そんなことが起こってしまったのかといえば「返済できているから」ということからでした。

身内の場合には、キャッシング、カードローン、ショッピングのリボ払いを利用しています。でも、これには利息が加わります。

数十万円を借りて毎月数千円ずつ返済したとしても、元金は少額ずつしか減りません。残りは利息の支払いにまわるからです。

返済した金額がそのまま元金に当てられるワケではなく、利息の負担が大きくなれば、借金は減りません。

利息の仕組みって、なかなか理解しにくいですし、身内も毎月どれくらい利息を払っているのかさえわかっていませんでした。弁護士に相談したときに、利用明細を確認してはじめて理解したほどです。

思ったよりも借金が減っていない事実を知ってもなお、最初はお金を借りられなくなるから債務整理を敬遠していました。みなさんも、気をつけてください。