元バイト社員の借金で会社に電話が鳴り響き、ドン引きした話


これは、私が以前勤めている会社での話です。当時、T君という大学生のアルバイトがいました。彼はもともと遅刻や欠勤が多く、仕事への取り組み方もいい加減な部分がありました。

社員になって数ヶ月も経たないうちに、会社に一本の電話がかかってきました。電話の主は、T君の個人名を名指しで呼び出しを求めてきました。最初は営業の電話か何かだと思っていたのですが、すぐにそれが消費者金融からの督促の電話だとわかりました。

その日から日に何度も電話がかかってくるようになり、会社の電話に出るたびに緊張するようになりました。電話の向こうからは、T君がいるかいないかを聞くだけなのですが、その頻度が異常でした。総務部の人間が対応しても、「また後でかけ直します」と言って切るだけで、業務に支障が出ました。

上司がT君を呼び出して確認したところ、彼は複数の消費者金融から借入をしていることを認めました。上司が「なぜ会社にまで電話がかかってくるんだ」と厳しく注意しましたが、T君はどこか平然としており、心から反省している様子が見られませんでした。

結局、T君は入社してから半年足らずで退職してしまいました。当時から時間にルーズで、仕事も適当に済ませようとする彼のいい加減さが、借金という形で会社に迷惑をかけることにつながったのだと、皆がドン引きしました。人として、自分の問題が周囲にどれだけ影響を与えるかを考えられない人物だったのでしょう。退職した今でも、消費者金融からT君宛ての電話がかかってきます。

借金 弁護士 福岡